1) 歩行障がい者対応・・バスタブ付きか、バスタブなしタイプの2タイプに分かれる
①バスタブ付き= |
通常のお部屋と同じバスタブ付きで、壁に手すりがついている。
バスルームは段差なし、間口広めである。ハンドシャワーの設備であることが多い。ハワイにおいてはドアが引き戸タイプのホテルもある。
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②バスタブ無し(呼称:ロールインシャワー)
バスタブを取り外した状態。 壁についているシャワーの下にシャワーチェアを置き、車いすで移乗しやすい作りとなっている。シャワーのある壁に最初から椅子が折り畳んで備え付けの場合もある。その場合、その壁が背もたれの役割となる。
ハンドシャワータイプが多い。
2) 聴覚障がい者対応の設備
①タイプ式入力電話(TDD=Telephone Device for Deaf)
ライトの点滅で着信を知らせ、相手の言葉はディスプレイに表示される。
話すかわりにキーを打って会話ができるというもの。但し、アルファベット表示のみ。
②点滅式火災報知機(Visual Smoke Detector)
耳の不自由な人の為の火災報知機。強力なストロボで、火災の発生を知らせる。
③電話点滅設備,又はバイブレーター付きアラートマスター(Alertmaster with Vibrator)
ドアベルや電話のベル、目覚まし時計などをバイブレーターやライトの点滅で知らせる。
④ドアノック報知器(Door Knock Alert)
ドアに取り付けておくと、来客をライトの点滅で知らせたり、無線接続しているバイブレーターの振動で知らせたりする。
4) その他、配慮されていることがある設備一例
①部屋のドアの低いのぞき穴
通常150cm前後の高さにあるのぞき穴が車いす目線に合わせ、約110cm前後の高さに設けている
②バーの低いクローゼット
車いすで手が届く高さにバーが設置されているクローゼット
③床から高めのコンセント
車いすから楽に手が届く床上40cmくらいの高さにコンセントの設置をしている
④スタンドのスイッチ
通常小さなつまみを回すタイプが多いが、指や握力の力が弱くてもオン・オフができるプッシュ式タイプがある。
⑤洗面台
車いすでも使いやすいように洗面台の下がオープンスペースになっている。
また高さも低めに設置してある場合や高さが調節できるようになっている場合もある。
⑥トイレ
背後とサイド、あるいはサイドのみに、つかまれる手すりが設置されている。
立ち上がり便座の貸し出しがある場合もある。
⑦シャワーチェア
バスタブやシャワールームに置く椅子。背もたれがないタイプの場合もある。
⑧バスタブ・トランスファーベンチ
バスタブの外から中へかけて置かれるベンチで、座った状態で徐々にずれていけばバスタブに出入りできる。